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まるで無編集の映画のような日々である。
継ぎ目のない日々を背走する。ああ、小道具が見切れても。
塔の階段に列を為す民衆、並びに感嘆と怒号と分断と併合と誓願と諦観、
それらの間を繋ぐものは既に喰われ、瓦解し全員転落。オチはついた。
映画と言えばエンドロールのNGシーン集だろうか。
脚本も編集も、上映せずとも、映画にNGはつきものだ。
寧ろ全てがアンユーズドカットとなるこの世界を「我々」のアングルで切り取ってみる。
何の関連もしない其々のアングルは何故か同期されている。不思議にも。
決して1カットに成り得ないNGシーンは、縦(横でもいいが)に無数に分割されている映像で、
融合することのない継ぎ目のないカットの羅列で継ぎ目が生じるといった具合である。
エンドロールを入れる間もないかもしれない。
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